一人暮らしの学生の食事は、どうしても外食やコンビニ弁当に頼ってしまいがちです。

ただ外食や中食ばかり繰り返していると、食費がいくらあっても足りません。
手間をかけないと節約は難しいと思って諦めていませんか?

しかし手間をそれほどかけずに節約する方法はあります。

そこに必要なのは、ちょっとした意識と知識だけです。

それだけで月に数万円節約することができるんですね。

ここでは忙しい一人暮らしの学生でも継続してできる、食費の節約方法、料理の方法にについてご紹介します。

一人暮らしの食費節約は学生には難しい?

一人暮らしの学生が食費を節約するには、明確な目標を定めた上で、その達成のための正確な食費を計算しましょう。

例えば、月3万円に抑えたいる場合

  • 1週間=7000円
  • 1日=1000円
  • 1食=330円

上記のように1食最低330円に抑えなければいけません。

月2万円なら、週に4700円、1食約220円程度です。

この計算を主婦は自然とやっている方が多いですが、学生のうちはこれが難しく「これくらいだろう」的な感覚でやってしまいがちなんですね。

まずは明確な目標金額を設定し、日々の食費を意識すること、それが「節約のものさし」となります。

その範囲内でやりくりする気持ちができ、生活が節約モードに切り替わります。

節約にはこの気持ちの切り替えが必須です。

半分は気持ちの持ちようですから、この切り替えができれば、
節約は成功へと向かっていくでしょう。

次は具体的な節約方法について詳しく見ていきましょう。

一人暮らしの料理で食費を節約!

食費の節約をするために、避けて通れないことは「自炊」つまり料理ですね。

しかし同時に、たいていの一人暮らしの学生が苦手とすること、それもまた「自炊」です。

苦手とする理由は様々ありますが、圧倒的な意見として多いのが「料理のやり方を知らない」です。

いくら料理する人が増えたと言っても、まだまだ料理慣れしていない人が多いので、自炊は大変なんです。

したがって、一人暮らしの学生の食費節約術は、「簡単にできて継続できる料理

これが最大のポイントです。

  • 時間、手間がかからない
  • 料理のテクニックがいらない
  • 簡単なのに美味しい
  • 栄養もしっかり摂れる

上記のような方法があれば、料理を続けられると思いませんか?

その方法やコツ、レシピをについて下記で詳しくご紹介します。

一人暮らしの学生の食費節約のコツは?料理!

食費節約を成功させるための、「簡単にでき継続できる自炊」を実践するためのコツをご紹介します。

ポイントは、この2つです。

  • 食材を安く手に入れること
  • 調理の手間をかけないこと

まずは、食材を安く手に入れるための、節約買い物のコツから紹介します。

安い食材を知ろう

食材には、もともと高いものと安いものがあります。
節約のためには、安い食材を利用することが必須です。

主に安い食材とは旬のものなんですね。

主食

米、焼きそば、パスタ、うどん、そば、食パン

特に乾麺は安価で賞味期限が長く、節約の必需品です。

鳥の胸肉、豚こま

鳥の胸肉は安価なだけでなく、高たんぱく低カロリーでヘルシーです。

野菜

キャベツ、きゅうり、細ネギ、もやしなど

細ネギや豆苗などは、一度切ってもスポンジ部分に水を補給すれば
また成長してきますので、もう一度収穫できて2度お得です。

根菜

ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、大根、ゴボウ等

安くて保存がきき、ボリュームも出しやすい食材です。

キノコ類

しいたけ、マイタケ、シメジ、エノキダケ、エリンギなど

歯ごたえがあるので、満腹感が得られやすいです。

鶏卵

安くて栄養が豊富な貴重な食材です。

鶏卵は食べ物の王様と言われるほど栄養価の高い食材なんですね。

鶏卵は毎日1個は必ず食べたい食材です。

大豆加工品

納豆、豆腐(絹より木綿の方が栄養価が高い)、おから等

安くて体にいい代表選手です。

加工品

カニかま、ちくわ、ハンペンなど

炒め物、サラダなど使用用途が広く重宝します。

ちくわも安く売られ、主食から副菜に幅広く使えます。

その他

乾物・・・安価なうえ、栄養が豊富で日持ちがするので、重宝です。

ヨーグルト、バナナ・・・忙しい朝には、これだけでも栄養が補給できます。

けっこういろいろありますよね。
体にいい食材が多く、ダイエット向きのものも多いです。

これらの食材を利用すれば、節約と栄養摂取の両立が可能に
なります。

安く買うコツを知ろう!

単純に物価の安いスーパーを探す

同じ食材でも、お店によってけっこう値段が違います。
近場のいくつかのスーパーをリサーチし、安い店を把握しましょう。

単純な価格比較とあわせて、各お店の定期的な特売も
どんなものがあるか把握します。

特売品をチェック!

スーパーの入口や店内には、今日のチラシが貼られています。
店内を回る前にチェックし、特売品を狙って買うとお得です。

特売品は、客寄せのためにかなりお得な値段設定がされています
ので、優先的に狙っていきましょう。

見切り品、おつとめ品を狙う

肉などの生鮮食品は、賞味期限が近くなると割引シールが貼られます。
この割引はとても大きいので、これを狙わない手はありません。

賞味期限が近くても、当然問題があるものではありませんので、
すぐ食べるか、冷凍してしまえばこれほどお得なものはないですよ。

ただ食中毒にならないように気をつけてくださいね。

無駄遣いをしない!

節約買い物術の基本です。
安いものがあると、お得感から必要ないものまでつい買ってしまい
がちです。

食べればお得なものでも、腐らせたら単なる無駄です。
買わないことが一番の節約」です。

必要なものを必要な量だけお得に買うのが節約買い物術です。

食材を使い切る

「疲れた」「面倒」などで、食材を買ってありながら、弁当を買ってしまうのもよくあるんですね。

その結果食材が腐ったりして無駄になってしまうなら、元から弁当だけ買った方が安く済みます。

この辺は意識の問題ですから、しっかりと節約する気持ちを持っておきましょう。

次に、自炊を継続させるための、手間の省き方や調理方法
などをご紹介します。

下ごしらえはなるべくしない!

一人暮らしの学生の料理は、そんなに凝ったものを作る必要がありません。(手間暇かける料理に越したことはないですが)

手間の半分以上は野菜を切ったり、皮を剥いたりする下ごしらえになります。

これを簡単にするには、「皮をむく手間を省く」
これに尽きます。

皮をむくのは一番手間がかかりますからね。
代表的な例として、ジャガイモ、ニンジン、ゴボウなど、皮が付いてないものを買いましょう。

手間が省けるだけでなく、時間を有効活用できるんですね。

「時は金なり」というように、下ごしらえの時間を用いるぐらいなら、それを割り切って時間を作りましょう。

もちろん生の素材を使った方が栄養価は当然高くなります。

一人暮らしの学生は必要な栄養の摂取も不足になりがちなので、このように手間を省きつつもいろんな種類の食材を食べましょう。

ただし、ジャガイモの芽には毒素が含まれていますので、芽だけはきっちり取り除くようにしてください。

食材は大きめに切る

大きく切ることによって、下ごしらえの手間が省けるんですね。

また、大きく切ることで、食べる際にボリューム感があるため、感覚的に多く感じますので、
同じ量でも小さく切るより満足感が得られやすいです。

一度に何食分かまとめて料理する

一人分の料理を毎回調理するのは、あらゆる面で無駄です。

まとめて調理することで、調理の手間が一度で済みますし、光熱費も節約することができます。

お米についても、毎回炊くのではなくまとめて炊いて、小分けして冷凍しておくと手間も電気代もお得です。

お米1食の目安は0.5合ですので、例えば3合炊けば6食分になります。

6等分してそれぞれをラップで包み、冷凍しておけば、好きな時にチンして美味しく食べられます。

冷凍するときには、冷ましてからラップに包んで冷凍庫に投入するようにします。

熱いまま入れると他のものが溶けてしまいますよ。

調味料を豊富に用意する

料理慣れしていない学生の料理は、どうしてもワンパターンになりがちなんですね。

そのため飽きてしまい、そうなると自炊の継続の大きな障害となってしまいます。

そのため調味料を豊富に用意しておき、味付けで簡単にバリエーションを作るようにしておきましょう。

ちなみに、わさび、からし、ニンニクおろしなどのチューブは、百均が安いと思いがちですが、スーパーで同じようなものが80円くらいか、もっと安く販売されている時もあります。

一人暮らしの食費節約の簡単レシピは?

一人暮らしの学生向けの、超簡単なオススメレシピをいくつかご紹介します。

超簡単茹で鳥(蒸し鳥風)

究極のお手軽料理です。
普通に中華の蒸し鳥みたいで美味しいです。

  1. 鍋にお湯を沸かす
  2. 鳥の胸肉1枚を投入する
  3. 中まで火を通す
  4. 完成

茹であがったら切るだけと本当に簡単です。

しかも味が淡泊なので、下記の調味料ならなんでも合います。

  • 醤油
  • 山葵醬油
  • 酢醤油
  • ポン酢
  • マヨネーズ
  • ケチャップ
  • ドレッシング

和洋中何でも合います。

さらに、茹で終わったお湯は鶏肉の旨味が出ていますので、スープにも使えるんですね。

そしてヘルシー。低カロリーで栄養が豊富。

キュウリを細切りにしたものを付け合わせにして、ポン酢で食べるとさっぱりして美味しいですよ。

煮るお湯をトマト缶に替える方法もあります。

  • 固形コンソメスープ
  • ケチャップ
  • 塩コショウ
  • ガーリック粉末

上記の調味料を加えて煮ると、イタリアンな料理に仕上がります。

カレー、シチュー

日本のカレールーやシチューのルーはすごいです。

これほど誰が作っても簡単で、しかも同じように美味しくできる

ものは他にありません。

  1. 具材を切る
  2. 鍋に具材を入れて炒める
  3. 水を加えて煮る
  4. 火を止めてルーを入れて溶かす
  5. 弱火でとろみがつくまで煮る

作り方の基本はこれでいいでしょう。
水の分量や細かい作り方はルーのパッケージに書いてあるので、見ながら作れば超簡単です。

少し時間はかかりますが、子供の頃に学校の行事や調理実習で作ったと思いますので、大抵の方が作れると思います。

しかも、具材はだいたい何でも合いますし、スープなどと同様に、調理の際に流れ出てしまうビタミンなども全て摂取することができ、栄養面でも無駄がありません。

また、日持ちがするのも大きなポイントです。

毎日一度火を入れるようにすれば、3日は食べられますし、ジップロックなどに小分けして冷凍保存もできます。

この料理のコツは、さきほどご紹介したテクニックを使います。

  • 具材を大きく切る
  • ジャガイモやニンジンは皮を剥いであるもの使っって調理する
  • 何食分かまとめて作る

これで手間を省きつつ、光熱費も節約しながら、さらに栄養も効率的に摂れる美味しいカレー、シチューが出来上がります。

このようにカレー・シチューは、節約、栄養含めていいことがたくさんあり、一人暮らしの学生の強い味方です。

野菜炒め

調理が簡単で味付けも調味料を振りかけるだけですから、料理に慣れていない一人暮らしの学生の定番です。

  1. 具材を切る
  2. フライパンで炒める
  3. 調味料で味付け(塩胡椒)

超簡単ですよね。具材は何でもかまいません。
余った切れ端の野菜や肉、キノコなど何でも使えます。
野菜をたくさん食べられるので栄養的にもいいですね。

いろいろな具材が使えますし、味付けも調味料を変えるだけで簡単に変えられますから、毎日作っても飽きにくいです。

注意点は、つい味を濃くしてしまいがちなこと。
塩分の取り過ぎはとても体に悪いですので、調味料の使い過ぎに充分注意しましょう。

まとめ

一人暮らしの学生でも、ちょっとした意識、知識を身につけると食費の節約はしっかりできます。

  • 節約の意識を持つための「節約のものさし」
  • 簡単なものでいいので「料理」をする
  • 安い食材を知り、安く手に入れる
  • 調理の手間を省く
  • 飽きないように味付けのバリエーションを増やす
  • 何食分かをまとめて調理する

今回ご紹介したこれらのことを使い、食費の節約・料理のお助けになれば幸いです。