大学に入学し、新しく始める一人暮らし。
いったいどれくらいの生活費がかかるものなのでしょうか?
家賃は食費は光熱費は?
これまでずっと実家暮らしをしていると、そういった実感はなかなか持ちにくいものなのです。
それと同時に、実際に始めてみるとなんとかなってしまうものでもあります。
親からの仕送りとアルバイトだけでやっていけるのか?
3つの節約方法と共に、学生の一人暮らしの実体を調査しました。果たして生活費の平均や内訳はどんなものなのでしょうか?
楽しくゆるく節約しよう
まず、節約を楽しく続ける心持ちのコツについてご紹介します!
目的を決めよう!
あなたは何の為に節約しますか?
目的を決めるなんて堅苦しいと思うかもしれませんが、なんの為に節約するのかもわからずに続けてもモチベーションは保てないばかりか下がるばかりです。
理由や動機は簡単なもので結構です。
毎日のバランスのとれた生活のため、楽しい旅行のため、将来に向けての貯蓄のため…色々あると思いますがどんな理由であれ、この為に節約してるんだ、その為にコツコツ準備してると考えましょう。
自分なりのルールを作ってまわりに流されない
世の中には色々な節約法があります。
どの節約法をみてみても、なるほど、と納得できるものが多く、どの節約法も間違ってはいないんです。
ただ、あれもこれも手を出していたら全く節約にならないということを覚えておきましょう。
何故かと言いますと、あれもこれも手を出していたら自分の出費パターンが掴めなくなります。
お金を管理できなくなって、ひたすら無駄に費用が嵩むばかりだからです。
だから自分で納得できるルールや節約法を決めてまわりの節約術に流されないことが大切です。
自分で決めたルールを定めて出費パターンを安定させて下さいね。
自分を縛りすぎない
さて、皆さんが節約についてちょっと調べてみて、納得できる節約術を見つけたとします。
「週に2回はお弁当持参の日」
「この日はコンビニで買い物をしない」
しかし、もし学業が急に忙しくなってしまうとどうなるでしょうか。恋人と上手くいかないなんてこともあり得ます。
おそらく節約どころではなく、モチベーションはだだ下がりですね。そして、お弁当は作れない、コンビニで買い物ばっかりしてしまう、なんてことになって出費が増えて「ああ、せっかくお金をやりくりしていたのに…」なんてさらに落ち込んでしまうわけです。
なので、無理に自分を縛ることなく、ストレスを溜め込まないようにする必要があります。
出費の全体像を把握してみよう
さて、節約に対する心持ちも少しお話できたところで、実際の節約法についてご紹介していこうと思います。
一人暮らしの固定費について
ここで、「固定費」という言葉をご紹介します。
「固定費」とは生活していくために欠かせない支出、つまり、欠かせないのですから年間を通してあまり支出額が変わらない費用のことを言います。
家賃なんかは住んでいればずっと代わらないですね。水道・光熱・通信費用なんかも支出変動の予想がつきます。
もし、あなたが部屋を選ぶ前の段階なら、この固定費である家賃・水道・光熱をいかに抑えるかは節約の大きなカギになっていきます。
食費で削る?
食費は余程食費に無頓着な人を除けば、いくら頑張ったとしても抑えられて月に数千円~1.5万ほどでしょう。でも、家賃を少し抑えるだけで大きいと月に2~3万の余裕ができてしまうわけです。
正直、食費を抑えるのが馬鹿らしくなってくるほど大きいです。
この固定費の大きさに気づいて貯蓄の為に引っ越す人もいます。
まだ部屋を決めるまえの段階なら検討してみる価値は大いにありそうですね。
一人暮らしの変動費について
次に「変動費」です。固定費の概念をご紹介したので少し想像がつくかもしれませんが、変動費は食費・生活費・娯楽費などの月によって変動の幅がいくらでも変わる費用、つまり油断すると大出費になったりしてあまり支出の予想ができない費用です。
常に節約をコツコツと続けてきた人にとってこの変動費はある程度抑えられていることが多いでしょう。
切り詰めすぎる必要はありませんが、今まで全く変動費を気にしたことがない人なら、少し意識することが重要です。
それだけでかなりの節約が見込めることもありますね。
変動費は、まさに自分のやりくり次第でいくらでも変えられる費用です。節約が実感できるところでもあり、やりがいがあります。
以上、出費の全体像をご紹介してみました。固定費と変動費のバランスによって多少の支出のバランスは把握できそうですね。
実際の一人暮らし節約法について
さて、ここまで長々とお話してしまいましたが、さっそく節約術をご紹介していきたいと思います。
一応、やりくりによって大きく変わる変動費の部分から節約法を考えていきたいと思います。
買い物の仕方
節約をする上での普段の買い物における絶対条件、それはむやみにスーパーに出向かないことだと思います。
単純な話です。スーパーにはあなたが「必要なもの」ばかりでなくおそらく「欲しいもの」が沢山売っています。沢山買い物に出かけて毎回我慢の連続なんて、気がもたなそうですね。
どのようにスーパーに出向く回数を減らすか、ご紹介します。
広告日集中型を狙う
まず、「広告日集中型」で買い物をしています。
つまりは広告をみて安い日を狙って買い物をしているわけです。
もちろんお得ですね。狙った広告日以外は出かけません。
週2回固定型で節約!
安い日は気にせず週2回だけスーパーに買い物にいきます。これは学校があるため広告日なんか気にしていられないこともあるでしょう。
平日1回、土日1回で買い物にいって必要なものを買いだめしています。
日用品を買いに行くドラッグストアに関しても同じ感じで、むやみに買い物に行くことだけはしていません。
食費の抑え方
節約、といえば食費という声が聞こえてきそうなほどメジャーな支出部類です。
作り置き
自炊する際の強い味方がこの「作り置き」です。
毎回最初から作るのは本当に大変です。そこ自炊を作り置きの総菜でまかなうことも全然いいでしょう。
主に時間のある土日と平日に一回、ナムルを作り置きして他は卵などのおかずを付け足して食事にするのも手軽でいいですね。
また、ご飯を茶碗1杯ごとに小分けしてラップにくるんで冷凍保存しておきましょう。
冷凍ご飯が苦手な方は難しいかもしれませんが、そうでない方であれば、電子レンジで解凍するだけなのでかなり楽ですよ。私はこのご飯を平日のお昼用に職場に持っていっています。
そして、特に夏に大きく出費が増えるのが飲み物代。私は、2Lお茶を作って500mlペットボトルに分けて一気に入れてしまって、お茶は持ち歩くようにしています。冬は茶葉のパックを水筒に入れて、職場のポットでお湯を足したりしています。
弁当箱、水筒はお気に入りのもの
日常的に持ち歩く弁当箱や水筒はお気に入りの物を選ぶと毎回の食事が少し楽しみになりますよ。弁当箱はあまり使わず、ペットボトル持参が多いのでお気に入りのタッパーとペットボトルケースだけでも良いかもしれません。
使い捨ての容器もアリ
帰ってきてからお弁当箱や水筒を洗うのってなかなか大変な時もあります。そんな時は思い切って使い捨ての容器を使ってみましょう。おしゃれなものを100均で少し買ってみてもいいと思います。
なんか気分が乗らないなぁという時は使い捨ての容器を使って見るのも良いでしょう。毎日をちょっとでも楽しく華やかに暮らしたいというささやかな願いから、今は可愛いお花柄の使い捨て容器を安く売っています。
皆さん、シンプルなものでも可愛いものでも自分らしい素敵な容器をお使い頂けたらと思います。
日常生活の中で
節約といえば、節水、節電なんかの話もよくあがりますね。私は、電気/ガスの使用に気を配っています。
ガス代
部屋を選ぶ段階からその家のガスが都市ガスなのかプロパンガスなのかというところに気をつけました。
これらの2つはガスの主成分が違うのですが、都市ガスの方が圧倒的に安いです。プロパンガスの友達に料金をきいてみると5,000円以上もプロパンの方が高かったので驚いたことがあります。
料金体系にも都市ガスの方が安い理由があるのですが、部屋を選ぶ前の段階でしたら是非都市ガスをオススメします。
電気を使うようにする
語弊が生まれそうなので付け加えておきますが、使うならガスよりも電気を意識すると良いということです。決して電気をガンガン使えということではありません。
オール電化の方が光熱費の費用が安く済むなんていう話もあるように、ガスよりも電気の方が基本的に料金は安く済みます。
例えば、やかんでお湯を沸かすならポットや電気ケトルを使用する、ガスを使って料理するならたまには電子レンジでの調理もしてみる、という具合です。
ガス代が高い家の場合、このように電気を意識的に使うようにすると料金は結構変わってくると思います。
部屋を片付けよう
買った物はリビングに置きっ放し、水回り系の詰め替えはとりあえずキッチン下の戸棚に突っ込みなんてことをしていると、買ったものが見つからないこともあると思います。したがって、また買い物に行くわけです。だから購入した洗剤の詰め替えが3個たまっていた、なんてことも起こりうることがあります。
部屋に何があるのかを把握する為にある程度部屋は整理整頓してみるの大切です。
片付けをするようになってから、なんだか気分も爽やかで、自炊する気がむくむくと沸いてくるなんていう相乗効果もあります。
家計簿はつけるべき?
自然と節約ができるのならつけなくてもいいとは思いますが、何故か節約生活をしているとお金の出入りが気になるものです。
お金の出入りを記録してみて、今月は節約できていると分かるとまたモチベーションのアップにも繋がります。一度、つけてみるのもアリだと思います。お金を節約できていることの「見える化」ですね。
学生の一人暮らし生活費は月10万円(平均)
一人暮らしの場合、学生の生活費の平均は月10万円程度です。
これには学費は含まれていません。内訳としては、家賃5万円・食費3万円・趣味1万円・雑費1万円といった内容です。人によって差はありますが、目安として10万円あれば、なんとかやりくりして生活を維持していけると考えてよいでしょう。
実際にはもうちょっと趣味にお金を使う人が多いかもしれません。大学生であれば時間は結構あります。アルバイトもいくらでもできますので、生活に苦労することはあまりないと言えます。
ただし、浪費癖があったりサークル活動を熱心に行ったりすると状況は変わってきます。特にサークル活動は、それ自体に時間が取られる上に、会費や道具代などがかかることも多いです。
もちろんサークルも楽しいもので大事な経験ですが、きちんと生活していけるようしっかりと計算し、よく考えて参加する様にした方が良いでしょう。
学生の一人暮らしの食費は学食や自炊で節約
節約法その一は食費の節約です。
食費が跳ね上がる大きな要因は外食です。もちろん、友達付き合いで飲み会など必要な外食はありますが、不必要に一人で外食するなどを控えるだけでもかなりの節約効果があります。
学食は比較的安く栄養バランスも考えられた食事を出してくれるので積極的に利用しましょう。
次に、自炊を心がけることで食費を大きく抑えられます。自炊というと身構えてしまって面倒臭がる人も多いですが、ご飯を焚くとか、パスタを茹でるとかそういうことでも良いのです。
最近では簡単に料理できるパック食品なども多くありますのでそれらをうまく活用してみましょう。
料理をするのであれば、少なく作ってもたくさん作っても手間は同じですので、多めに作って作りおきをするとか、友達を呼んでパーティーなどをしても楽しいです。外で飲み会をするより圧倒的に安く済みますしリラックスできて一石二鳥です。
学生の一人暮らしで暑い夏場は図書館を利用
暑い夏場はクーラーを使用すると光熱費がかなり高くなってしまいます。
エアコンは、他の電化製品の比ではないくらい電気を使います。ですので、出来る限り扇風機を使うようにしましょう。
また、どうしてもクーラーをつけないとやってられないくらい暑い場合は、大学や地域の図書館を利用します。どちらも無料で利用できますし、クーラーも効いてるので快適に過ごせます。
極力暑い夏場は家にいるのを避け、別の場所で涼むようにすると、電気代を抑えることができます。クーラーをつけたことによる電気代の跳ね上がりは、これまでの月々の生活費から考えていたお金の管理計画を崩す原因になりますので、特に注意しましょう。
クーラーをつけたまま寝てしまうなどしてしまうと非常にもったいないです。ある程度は仕方ないかもしれないですが、極力使わないで済むような工夫を考えましょう。
学生の一人暮らしの家賃は学生寮やシェアハウスで節約
学生の生活費の中でも一番多くの割合を占めるもの、それが家賃です。
普通のマンションに住もうとすると、どうしても高くなってしまいがちです。可能であれば、学生寮などを探してみましょう。出身地域ごとに地域寮のようなものもありますし、大学の寮もあるでしょう。
倍率が高い場合もあるますが、ここは諦めずにひたすら応募しましょう。ここでの努力は他のどんな節約術にもまして効果があります。
毎月必ず固定で決まった金額が出て行ってしまう家賃を節約することで、他の部分に余裕をもつことができるようになります。学生であれば、みんな少しはボロいところに住んでいるものです。
新築マンションなど、高望みはせずに安い所を探してみましょう。探すといっぱい出てくるものなので、あんまり良い物件がないなぁと感じているとしたら、それは探し方が足りないだけかもしれません。
学生の一人暮らしは節約だけでなく収入面も考える
生活費を切り詰めて節約していくことはもちろん大切ですが、それだけではどうしても限界があります。そんな場合は、収入を増やすことを考えてみましょう。
一番簡単なのはアルバイトです。大学生であればみんないろいろなアルバイトをしているものです。社会経験にもなりますし、友達も増えて、それでいてお金ももらえるのでやって損することはないです。
積極的にいろんなバイトにチャレンジしてみるのもいいでしょう。飲食系のバイトであればまかないが出ることもありますので食費を浮かすこともできます。
また、奨学金を利用するという手もあります。もちろん、奨学金はいずれ返さなくてはいけないものですが、そこまで大きな金額ではありませんので、就職後にコツコツ返していけば大丈夫です。
学生の時点でお金がなくて出来ないことがあるのはもったいないので、奨学金は遠慮せず借りて就職後にきっちり返しましょう。
まとめ
一人暮らしの大学生、生活費の平均は月10万円程度です。出費を切り詰めていくには、主に次の3つの方法があります。
- 学食や自炊による食費の節約
- 図書館の利用による光熱費の節約
- 学生寮やシェアハウスによる家賃の節約
節約と同時に、収入を得ることも大切です。様々なアルバイトや奨学金を利用しましょう。いろんな経験ができる大学時代、お金のことで心配して過ごすのはもったいないです。
節約上手で楽しい学生生活を送りましょう!