「進学するにあたって、一人暮らしをしなければいけない」
「実家から通うこともできるけど、一人暮らしをしてみたい」
「初めての一人暮らしは不安がたくさんある」
上記のように考える人は少なくありません。
ここでは、そんな一人暮らしについて不安を持っている学生に、一人暮らしのメリットについてご紹介しています。
一人暮らしを検討している人は、是非とも参考にしていただけたらと思います。
一人暮らしのメリット
それではまず一人暮らしのメリットからチェックしていきましょう。
生活スタイルが自由になる
まずは何といっても、あらゆることが自由になります。
朝はいつまで寝ていても、夜更かしして遊んでいても誰も叱ることはなく、家の中では好きなように過ごすことが出来ます。
遊びに行っても何時に帰るか連絡する必要もなく、朝帰りも自由です。
多くの人はこの自由を手にしたくて一人暮らしを始めることも。
実際に一人暮らしを始めた学生は、自由を謳歌しすぎて単位を落とす人もいるですね。
自由な時間を手に入れると同時に自制心も養っていかなければ、貴重な学生生活を棒に振ってしまう恐れもあるので注意しましょう。
誰にも気を使わないで生活できる
家族といえども一緒に暮らしていると気を使うものですよね。
実家だとパンツ一枚で家の中を歩き回ることもできませんが、一人暮らしなら誰の目も気にする必要はありません。
風呂に入る順番を気にすることもなく、ストレスなく生活することが可能。
他の人に気を使うことなく自分のタイミングでやりたいことができます。
家族との信頼関係が強くなる
実家にいるときは親や兄弟姉妹とケンカばかりしていたのに、一人暮らしになると日常生活でのお互いの不満がなくなるため、良好な関係を築けるようになったという人がたくさんいます。
一人暮らしをして、初めて母親のありがたさに気づく人もいるようで、親の苦労を理解できるようになるため、親への反発が小さくなる傾向があるんですね。
またなかなか実家に帰れないケースだと家族も心配をしてくれ、家族の温かみを知ることができます。
精神面でもスキル面でも成長できる
一人暮らしはすべてのことを自分で行う必要があります。
節約しようと思うと自炊する必要がありますし、自分で掃除をしなければ部屋も散らかっていく一方です。
これまで親に依存していたことを、すべて自分で行うことになりますので、精神的にも自立することができ、1人で生きていくための最低限のスキルも身につけることが出来ます。
お金の重さを理解できるようになる
一人暮らしは限られた予算を生活費として使うことになり、あれもこれも欲しいものを買っているとあっという間に赤字になって、給料日前や仕送り前に苦しむことになります。
金銭感覚がしっかりし、お金の重みを理解できるようになるのが一人暮らしの大きなメリットです。
ずっと実家暮らしの人に比べて、物欲のコントロールが上手になります。
友人や恋人を自由に家に招くことが出来る
家族の都合を考えずに、いつでも友達が呼べます。
学生時代に一人暮らしをしている友人の家は必ずと言っていいほど溜まり場になりますよね。
好きなときに友人や恋人を呼べて、泊まっていってもらうのも自由。
また学生の場合は勉強会をするなどの、楽しみもあるので一人暮らしだと気軽に人を呼べます。
ただし人を呼ぶ場合は常に部屋をきれいに片付けておく必要も。
好きな時に好きなように部屋に人を呼べるのは、実家暮らしではなかなかできないことですよね。
同棲のトレーニングができる!?
一人暮らしを始めると家事を必ず自分がしなくてはいけません。
そのため必然的に”生活力”を養うことができます。
- 洗濯
- 家事
- 炊事
- 掃除
一人暮らしを始めると、料理や家事をする機会が増えるため、恋愛や結婚の際に自分のアピールポイントになると言われています。
また家事の大変さを知ることで、両親やに対する感謝の気持ちも生まれます。
ただし学生の本業は勉強なので、あまり恋人同士で遊びすぎないように気をつけましょう。
自分の時間が増える
こちらは生活スタイルが自由になると似ていますが、人目を一切気にすることなく、自由に空間と時間を使えます。
誰かに気を遣う必要がないので、ストレスはもちろんないですし、好きな時に好きなことができます。
帰宅後、お風呂にお湯を張ることができるので、家族が入り終わったぬるいお風呂に入る必要はありません。
しかし、自由は堕落を生むきっかけになる可能性があるので、そこは注意が必要です。
学生の本業は遊びではなく、勉強ということを忘れないようにしましょう。
自分の時間が増えることによって趣味や勉強に集中することもできます。
時間管理ができるようになる
一人暮らしをすると、家事がうまくなると上述しました。
もちろん家には誰もいないので、限られた時間の中で家事をしなければいけません。
学校やアルバイトから帰宅すると家事をすることが増えます。
つまり計画性のある時間が管理をする必要性があるんですね。
お金の管理もできるようになる
時間の管理と似た内容でもありますが、「時は金なり」ということわざの通り、時間を有効に使えるのはお金を有効に使えるとこと同じではないでしょうか。
限られたお金の中から、生きていく上で必要最低限のやりくりを毎月やらなくてはいけません。
そのためにも支出と収入を考えてお金を管理しましょう。
好きなときに帰れる
終電で帰ったり、朝帰りをしたりする場合は、家族を起こしてはいけないと気にする必要がありましたが、その心配はもう不要です。
学校にすぐ行ける
一人暮らしをするきっかけとして最も多いのが、距離に関することですね。
これ以外の理由で一人暮らしをする人は少ないと思います。
実家が必ずしも学校に近くにあるとは限りません。
また県外の学校に進学するならなおのこと。
一人暮らしをする場合には、大体が学校の近くに住むという目的がありますね。
学校になるべく近い場所に住めるので、通学時間を減らし、時間を有意義に使うことができます。
インテリアを自由にアレンジ
今まではインテリアを変えることができたのは自分の部屋だけでしたが、これからはキッチン、リビング、洗面所などすべての空間を自分なりにデザインできます。
もちろん、壁に大きな穴を空けてはいけないなどの制限はありますが、小さい穴であれば良いと言ってくれる大家さんも多いので、デザインの幅は広がります。
気に入ったオブジェや家具が見つかれば、すぐに購入して家に持ち帰ることも。
実家だと家族の同意がないと、自由に部屋をアレンジできないですよね。
料理のバリエーションが増える
料理のバリエーションが増えることはもちろんですが、自炊をすることで食費の節約にもなります。
一人暮らしの場合、1人分の量で料理をすることは難しく、だいたい多めに作ったものを作り置きすることが多いです。
また人によっては食材を上手に使い分け、同じ食材でも幅広く調理することができます。
なので料理のバリエーションが増えるんですね。
地理に強くなる
「どこの街に住もうかな?」からはじまる一人暮らし。
物件選びの時に、駅や街のことを色々調べたり、住んでからも買い物や散歩など、日常生活を送る中で近辺を歩くので、住んでいる地域のほか、会社や学校の沿線情報にも詳しくなります。
また、安いお店や美味しいお店を探したりして住んでいる街に詳しくなれるので、良いアドバイスをしてあげることができるようになります。
一人暮らしのデメリット
自由を手にできる一人暮らしですが、良いことばかりとは限りません。
デメリットをしっかり理解することで、メリットに切り替えることもできるので、ここでしっかりと一人暮らしのデメリットについても学びましょう。
何事にもお金がかかる
一人暮らしをするには、まとまったお金ががかります。
部屋を借りるために、家賃の約半年分がかかると言われており、さらに引っ越し代や必要最低限の家具や家電製品も必要になります。
一人暮らしに必要な初期費用は約50万円ぐらいかかります。
- 家賃5万円
- 敷金10万円(2ヶ月)
- 礼金10万円(2ヶ月)
- 仲介手数料5万円(1ヶ月)
- 前払い家賃5万円(1ヶ月)
- 引越し費用3万円〜5万円
- 生活必需品の費用10万円〜15万円
節約することで、もっと抑えることができますが、基本的に50万円近くのまとまったお金が必要ということです。
実家暮らしよりも自由に使えるお金が少ない
一人暮らしを始めると家賃のほか、生活するための通信費や光熱費なども支払わないといけません。
さらに食費や交際費も加算されてきます。
限られた収入の中で毎月の生活費を払うと、実家暮らしの人よりも、自由に使えるお金は少なくなります。
一人暮らしの毎月の生活費は約13万ほど必要です。
- 家賃5万円
- 水道代3,000円(2ヶ月分)
- 光熱費3,000円
- ガス代3,000円〜5,000円
- 通信費1万円
- 食費3万円〜5万円
- 日用品5,000円〜1万円
しかし、この他にも交際費や医療費なども発生するので、さらにお金が必要です。
毎月の支出を把握していなければ、すぐにお金が足りなくなって今ます。
生活費のやりくりをミスるとひもじい思いをする
一人暮らしをはじめると、自由になる時間が増えます。
当然使うお金も増えるので毎月かかる生活費の他に交際費が意外にも重くのしかかってくるんですね。
つい楽しい気持ちに流されて遊びなどをたくさん入れてしまうと、お金のやりくりに苦労します。
好きなことができる、好きな物を自由に買えるからこそ、毎月の収支をしっかり計算するなどして、金銭感覚を養いましょう。
食費や光熱費などを節約する意識を持つことも大切です。
実家暮らしと違って生活するのに時間がかかる
一人暮らしには時間が必要です。
物件選びや引っ越しなどのほか、一人暮らしをはじめてからも、掃除やゴミ出しなどをすべて自分でやらないといけません。
あまり人との交流なくなる
一人暮らしの家には、誰も帰りを待ってくれる人がいません。
誰もいない部屋に毎日帰らないといけない寂しさは、一人暮らし最大のデメリットかもしれません。
実家とは違って話し相手がいない
一人暮らしの部屋には、あなた以外誰もいません。
ふと「誰かと話がしたい」と思っても、毎回仲の良い友達が来てくれるとは限らないんですね。
一人暮らしをはじめると、自由を手に入れられる半面、話し相手がいない寂しさを感じることも少なからずあるでしょう。
自由に過ごせる一人暮らしですが、自由を謳歌しすぎて、生活習慣が乱れてしまうこともあり得ます。
そんな時こそ学業に身を置き、学生の意義を考えるべきです。
食生活が乱れやすい
一人暮らしを始めると、好きなものを好きなだけ食べられます。
しかしインスタント食品やファーストフードばかりを食べていると、肥満や生活習慣病などの可能性が広がります。
健康のためにも、栄養バランスの取れた食事や野菜を多く取るなど、毎日の積み重ねがとても大切です。
生活リズムが乱れやすくなる
一人暮らしをはじめると、どんな生活をしていても誰にも注意されることがありません。
毎晩夜明けまで遊んで、始発電車で家に帰宅する…なんてことも珍しくないんですね。
起きるのは夕方といったような昼夜逆転の生活にも。
生活リズムが乱れると健康にも悪影響があるので、生活リズムの管理には気を配りましょう。
トラブルが起きた時に二次災害が起こりやすい
一人暮らしをはじめると、何もかも一人で対処しないといけません。
普段はそれでも問題ないかもしれませんが、非常時には大きなデメリットになる可能性があります。
どんなに健康な人でも、毎日健康で過ごせるとは限りません。
急に風邪をひいたり、骨折して自由に動けなくなることも。
一人暮らしをしているときに病気になってしまうと、心細く寂しいと思う場面もあるですね。
体調不良になると最悪の場合、命に関わることも起こり得るかもしれないので、用心する必要があります。
普段から健康管理に気を付けるだけではなく、薬や体温計などを買いそろえておくなどの対応も考えておく必要があります。
女性は防犯対策に手を抜けない
女性の一人暮らしで、特に気になるのが防犯対策です。
防犯対策がしっかりされている物件もありますが、家賃が高くなる傾向があります。
しかし、もしものことを考えると家賃は多少高くても防犯対策がしっかりしている物件のほうが良いでしょう。
何かあってからは手遅れです。
まとめ
一人暮らしのメリットとデメリットはいかがだったでしょうか。
基本的には何でも自分でやってみたいという行動力のある人は一人暮らしに向いています。
逆に何をするのも面倒だという人は、ある程度管理してくれる実家暮らしのほうがいいかもしれません。
ただ自分を変えたい。
そんな強い思いがある人にとって、一人暮らしは自分を変えるいいチャンスでもあります。
人生経験だと思って、一度は一人暮らししてみることをおすすめします。
メリットとデメリットをきちんと踏まえたうえで、自分らしい生活プランを立てましょう。
今回の一人暮らしのメリットとデメリットが参考になれば幸いです。