初めて一人暮らしをしようとしている人には、是非ともみていただきたい一人暮らしの部屋探しで注意したいポイント27選です。

初めての一人暮らしは不安がいっぱいですよね。

部屋探しの際の参考にして頂けると幸いです。

一人暮らしの部屋探しで気をつけたいポイント

  1. 一人暮らしの部屋探しに関する注意点
  2. 部屋の間取りに関する注意点
  3. 部屋探しの周辺環境に関する注意点
  4. 家賃や初期費用に関する注意点

大きく分けて上記の4つについて詳しくご紹介していきます。

一人暮らしの部屋探しに関する注意点

一人暮らしの部屋探しに関する注意点
1.理想通りの部屋を探し続けない
2.最寄駅はいくつか候補を挙げておこう
3.部屋の間取りが「○畳」ではなく「専有面積」に注目
4.集客目的の囮物件には注意
5.「定期借家」には注意
6.内見は必要・内見はお早めに
7.マンスリーマンションについての注意点
8.部屋探しにはオススメの時期がある

1.理想通りの部屋を探し続けない

「理想の部屋」が皆さんにはあると思います。

しかし、自分が思っている部屋はほとんどの人がいいと思っていることが多いものです。家賃・間取り・立地条件など考慮し、仮に 100点満点の部屋を探し続けると、80点くらいの部屋が他の人に取られていきます。

気がつけば、100点どころか50点くらいの部屋に住むなんてこともありえるかもしれません。

2.最寄駅はいくつか候補を挙げておこう

最寄駅はなるべくたくさん候補として挙げておきましょう。

理由は、80点の部屋に出会う確率が下がるからです。不動産の営業担当の人は、部屋探しをしているお客さんに「部屋探しの情報サイト」を使ってサイトに登録している部屋の情報を提供しています。

したがって部屋情報自体に、抜け漏れがある可能性があり、検索しても該当しないことがあります。

例えば、池袋から徒歩20分の高田馬場のお部屋も、近隣駅が「高田馬場のみ」で登録されていたら、池袋中心の検索には引っかかりません。

池袋周辺のすべてのお部屋を見たいなら、「池袋・目白・高田馬場」など、複数駅を候補にして探しましょう。

3.部屋の間取りが「○畳」ではなく「専有面積」に注目

契約する際の書類に、10畳と表記されいても、その10畳の中には、トイレやお風呂、押入れの面積も含まれているんですね。

つまり物件を比較したくても、同じ10畳で、物件によって風呂トイレや押し入れ、ベランダ部分の広さが異なるため、生活部分の広さが「畳」では比較できないのです。

生活部分を比較したい場合は「専有面積」で比較しましょう。専有面積は生活部分の広さの指標です。

同じ10畳でも物件ごとで専有面積が大きく違うので部屋探しの際は注意しましょう。

また昔と現在では、1畳の大きさが異なるため、○畳ぐらいの広さがあれば問題ないと思っていても、実際は思ったよりも狭かったということもあるので注意しておきましょう。

4.集客目的の囮物件には注意

囮物件とは、不動産屋が既に埋まってしまっていることを、不動屋さんの営業担当者が分かった上で、集客のためにネット上に掲載したままにしている物件です。

部屋探しをしているお客さんに問い合わせがあったら、物件が残っていると騙して、店に呼ぶ悪質な手口なんです。

特に気をつけなければいけないのは、全く存在しない物件を勝手に作り上げて集客することです。

囮物件にはいくつか特徴があります。
あくまで特徴ですので、該当するすべての物件がおとり物件とは限りません。

  • 相場に対して極端に安い家賃の物件
  • 物件情報に「仲介先物」と表記されている物件
  • 番地や枝番などの詳細住所が明記されていない
  • 現地待ち合わせで内見できない物件

以上のようなものは囮物件の確率が高いので注意が必要です。

5.「定期借家」には注意

定期借家とは、半年間や1年間、2年間限定など、一定の期間が経てば必ず退去しなければいけない部屋のことです。

何年後かに取り壊しが決まっている部屋などは比較的、定期借家の物件になることが多いでしょう。

通常の部屋の場合は、2年間の契約を結んだとしても、契約を更新すれば、また継続して住み続けることができます。

しかし、定期借家は更新ができないので、注意しておきましょう。

6.内見は必要・内見はお早めに

部屋探しをする際に内見は絶対にしましょう。

実際に部屋を紹介してもらわなければ、間取り図からはわからないことがたくさんあります。

また、室内だけ確認してしまう方もいます。

  • 室内
  • 建物全体
  • 周辺環境

内見は大きく分けて上記の3つを確認するようにしましょう。

7.マンスリーマンションについての注意点

レオパレスなどで扱っているマンスリーマンションは、家具家電も付いていて、すぐに一人暮らしを始めやすいです。

そのため部屋探しをしている人には人気がありますが、実は落としあ穴があるので理解しておきましょう。

マンスリーマンションの落とし穴は以下の3つです。

  • 普通のマンションより1日単位の費用が高い
  • 一括で前払いする恐れがある
  • 契約期間中は解約ができない場合もある

マンスリーマンションにお住まいを考えている人は上記の注意点も踏まえて部屋探しをしてください。

8.部屋探しにはオススメの時期がある

部屋探しにおすすめの時期は、部屋探しで重視する項目で変わります。

重視する項目 部屋探しにおすすめの時期
 家賃の安さ  5月、11月、12月
 物件数の多さ  2月、3月、4月
 新築物件の多さ  3月、9月

上記のように、家賃の安さ物件数の多さ新築物件の多さに分けて、部屋探しのポイントは変わるんですね。

部屋探しの時期:家賃の多さ

5月、11月、12月は、引越しや新生活の時期ではないので、比較的入居するときの家賃が安く設定されているんですね。

部屋探しの時期:物件数の多さ

2月、3月、4月は、新しい新生活に備えて、物件を多く確保するため、他の月よりも物件数が多いんですね。

ただし、この時期は物件数が多いということは、部屋探しをしている人も多いということなので気をつけましょう。

部屋探しの時期:新築物件の多さ

3月、9月は翌月から新生活する人が多く、物件数の多さに比例することもあるでしょう。

4月から新入生や新社会人など、新たな門出に新築物件を選ぶ人もたくさんいるんですね。

部屋の間取りに関する注意点

部屋の間取りに関する注意点
9.1Rと1Kの違いは仕切りがあるかないか
10.アパートよりもマンションが優れている
11.お風呂トイレが同じではない
12.独立洗面台はなくても良い
13.日当たりを考慮しておく
14.ロフト物件はデメリットが多い
15.オートロックは信用してはいけない
16.部屋の間取りは狭くても十分
17.耐震工事がされているか確認

9.1Rと1Kの違いは仕切りがあるかないか

一人暮らし向けの間取りは1Rと1Kですが、違いは「仕切りドアがあるかないか」です。

1Rは仕切りがなくすべてが、ひと続きの間取りとなっており、1Kはキッチンとリビングスペースに仕切りドアのついている間取りです。

実際に内見して確かめましょう。

10.アパートよりもマンションが優れている

マンションのほうがアパートより優れている項目は多くあります。

マンションは3階以上ある高い建物なので、構造がしっかりしていて、耐火性や防音性が高いです。アパートは2階以下の建物で、木造がほとんどです。そのため、耐火性や防火性などが低いです。

項目 マンション アパート
耐火性 高い 低い
防音性 高い 低い
通気性 高い 低い
防犯性 高い 低い
管理人 いる いない
エレベーター ある ない
24時間ゴミだし 可能 不可

防音性も断然マンションの方が高い

構造 マンションor
アパート
防音性
鉄骨鉄筋コンクリート マンション ★★★★★
鉄筋コンクリート マンション ★★★★☆
鉄骨造 マンション ★★★☆☆
軽量鉄骨造 アパート ★★☆☆☆
木造 アパート ★☆☆☆☆

11.お風呂トイレが同じではない

ユニットバスの意味は、風呂トイレが一緒ではなく「周りの壁・天井・床が一体になっているお風呂」です。

バスやトイレや洗面台が一緒、一緒じゃないということは、ユニットバスかどうかの判断材料にはなりません。

間違った認識だった方は驚くかもしれませんが、下の浴室もユニットバスです。

判断基準の「周りの壁・天井・床が一体になっているお風呂」という条件を満たしていますよね。

12.独立洗面台はなくても良い

独立洗面台は生活スタイルによって必要か否かが変わります。どんな人に必要か、いらないのかをご紹介しますので、どちらが当てはまるか確認してみてください。

独立洗面台が必要な人

  • 洗面台で身支度を終わらせたい人
  • お風呂のとき以外に濡れたお風呂場に入りたくない人
  • 同棲カップルやルームシェアで住む人
  • コンタクトの人(洗浄液などを置く場所が必要だから)

独立洗面台が必要ない人

  • 洗顔や歯磨きを浴室で済ませられる人
  • 身だしなみを整えるときにあまり鏡を見ない人
  • リビングでドライヤーやメイクをしたい人

13.日当たりを考慮しておく

物件情報サイトの写真などでは分かりづらいですが、日当たりは、窓がどちらを向いているかによって全く違います。

東向き 朝方の日当たりが良い
西向き 夕方の日当たりが良い
南向き 日当たり良好
北向き 日当たりが悪い

ただし、建物のすぐ隣に高層マンションがあると日当たりは悪くなるので、必ず内見に行って確認しましょう。

物件情報サイトには、隣にマンションがあって日当たりが悪いことなど記載してありません。

14.ロフト物件はデメリットが多い

ロフト物件は生活スペースと趣味部屋・寝室を分けることができ、天井も高くなるので解放感が生まれて、一人暮らしの方に人気です。

しかしたくさんのデメリットがあり、 以下にデメリットをまとめましたので、部屋探しの際に参考にしてみてください。

  • 夏場は蒸し風呂状態になる
  • 家賃が少し高い
  • 暖房冷房が余分にかかる
  • 階段の上り下りが面倒
  • ロフト部分の天井に頭をぶつける
  • 落下の危険性がある
  • 掃除スペースが広い

15.オートロックを過信してはいけない

オートロックは簡単に開けられてしまいます。

不安な女性の一人暮らしでも安心できるわけではありません。

オートロックは、以下の5つの理由より防犯性が低いです。

  1. センサーにチラシを近づけると開いてしまう
  2. 鍵がなくても暗証番号で誰でも開けられる
  3. 昔の住人の鍵でも開けられる
  4. 住人が鍵を開けるタイミングに合わせて侵入できる
  5. マンションに住む人数=解錠できる人数である

上記のようなデメリットもあるので、十分注意が必要です。

16.部屋の間取りは狭くても十分

お部屋は必ずしも広い方が良いわけではありません。

広いスペースを無駄にしてしまうよりも「生活するのに丁度いい広さ」のお部屋に住むことが大事です。

スペースを無駄にすることは、以下のような3つのデメリットに繋がります。

  1. 掃除に手間がかかる
  2. 広くなるほど家賃が高くなる傾向がある
  3. 冷暖房費用が余分にかかる

17.耐震工事がされているか確認

お部屋探しの際に「キレイなお部屋がいいから」という理由で、築浅だけから探す方がいます。

しかし、それは間違った探し方です。

築年数が経過していても、リノベーションされて新築のようにきれいなのに、築年数を絞ったことにより見落としてしまうことがあるからです。

また耐震工事がされているかの確認も必須です。

部屋探しの周辺環境に関する注意点

部屋探しの周辺環境に関する注意点
18.駅近マンションには注意
19.大通り沿いのマンションは危ない?
20.一階に飲食店がある建物には注意
21.駅徒歩○分は早歩きの計算

18.駅近マンションには注意

便利という理由で「駅近」に絞ってお部屋を探すのはデメリットを知ってからでも遅くないです。

  • 電車や踏切の音がうるさい
  • 飲食店が多いので、ゴキブリが出やすい
  • マンションのエントランスに酔っ払いが寝ていることがある
  • 同じくらいの設備では家賃が高くなる
  • 電車や踏切の音がうるさい
  • 夜中でも騒がしい

上記のようなデメリットがあるんですね。

19.大通り沿いのマンションは危ない?

大通り沿いのマンションは、一人暮らしの部屋探しではおすすめできません。

以下の3つのデメリットがあるので、住む人は注意しましょう。

  1. 車の騒音がうるさい
  2. 大型トラックが通ったときの揺れが気になる
  3. 排気ガスによって空気が悪い(洗濯物が汚れる)

20.一階に飲食店がある建物には注意

マンションの1階に飲食店が入っている建物があります。

虫や臭いの被害が多いので注意が必要です。

物件情報サイトに載っている写真は、1階の飲食店の写真をあえて撮らないままにすることもあるので、必ず内見に行って確認しましょう。

21.駅徒歩○分は早歩きの計算

駅徒歩は「1分=80m」という基準の元に表記されています。

しかし坂道や信号の多さで変わってきます。

また通る時間帯によっても異なるため、内見時に実際に歩いてみることをおすすめします。

またSUUMOやHOME’Sなどの物件情報サイトは、駅徒歩をチェックする検索方法です。

つまり実際は6分かかるお部屋も、5分以内のチェックに該当させたいからと、1分サバを読んで表記されていることがあります。

たかが1分でも、住み始めると大きな1分になりますよ。

家賃や初期費用に関する注意点

家賃や初期費用に関する注意点
22.家賃は収入の1/3~1/4が目安
23.敷金なしの落とし穴
24.事故物件に当たるのは避けよう
25.フリーレント物件の落とし穴
26.関東圏と関西圏では礼金の相場が違う
27.家賃交渉はしない方が良い

22.家賃は収入の1/3~1/4が目安

家賃は月の手取りの3分の1~4分の1を目安に探しましょう。

大学生で、親が家賃を出してくれる場合は、希望するエリアの相場を不動産屋に聞いて参考にしてください。

手取りに対する家賃の目安をまとめましたので、部屋探しの際に参考にしてください。

手取り額 家賃の目安
150,000円 37,000~50,000円
180,000円 45,000~60,000円
200,000円 50,000~67,000円
250,000円 62,000~83,000円

23.敷金なしの落とし穴

入居時に「敷金なし」でも、お得になったわけではありません。

敷金とは、家賃滞納時の保証金や、退去時の修繕・清掃費が発生したときのためにあらかじめ預けておくお金のことです。

入居時に預けないだけで、退去時に修繕・清掃費は請求されます。つまり「先に払うか後に払うか」だけの違いです。

24.事故物件に当たるのは避けよう

ゴキブリがたくさん出る部屋や自殺者が出た事故物件の可能性があるところには気をつけましょう。

  • 駅徒歩5分
  • 築浅
  • 日当たり角部屋

上記のように条件が良くて、相場よりも家賃が安いのは疑いましょう。

条件が良いのに、相場より安い家賃設定をしているお部屋は、安くしている理由が必ずあります。

25.フリーレント物件の落とし穴

フリーレントとは「無料で借りる」という意味で、入居後1〜3ヶ月程度の家賃を無料とする契約形態です。

「得した!」と思えますが、実はお得に見せているだけかもしれません。

家賃10万円の賃貸マンションを2年間(24ヶ月)で借りたとき、家賃総額は10万円×24ヶ月で計240万円となります。

これが入居後1ヶ月のフリーレントならば、家賃総額は10万円×23ヶ月で230万円となります。

フリーレントになった10万円を24ヶ月で割ると、1ヶ月あたり4166円お得になります。つまり、1ヶ月あたりの家賃が約9万6千円になったとも例えられます。

ただ、実はこの物件の家賃が実は9万5千円だったというタネが仕込まれているんですね。

フリーレントじゃなくても、フリーレントなことで、お得に感じてしまいがちですが、大家さんにうまく騙される結果になりますよね。

26.関東圏と関西圏では礼金の相場が違う

関東圏の礼金の相場は家賃1ヶ月ですが、関西圏では家賃2~3ヶ月分請求されることが多いです。

27.家賃交渉はしない方が良い

家賃交渉の成功率は全体の5%~10%です。しかも、ほとんどが1000円~2000円単位です。

なにも知らない人は、家賃は簡単に下がるものと考えていますが、賃貸物件の契約時の敷金や礼金といった初期費用よりも、圧倒的に難易度が高いです。

賃貸契約で、家賃だけ唯一永続的な収入になるので、大家もそう簡単に値下げには応じてくれません。

結局は住めば都!

部屋探しのポイントは慎重に行うことが重要です。

しかし、あまり部屋探しを重視し、冒頭文でもあったように、良い物件を逃しては本末転倒です。

自分が良いと思ったなら住んでみるのが良いです。

住めば都という言葉があるように、実際に住み始めると思ったよりも悪くはないと思うでしょう。

今回の記事で、あなたの部屋探しの参考になれば幸いです。